「市民の会総会」と「一周年記念講演会」のお知らせ

市民の会総会0414
 「銚子ジオパーク推進市民の会」は、この4月で一周年を迎えます。この間、ガイド要請のための講座、地元小中学生向けの地学学習支援、日本ジオパーク・ネットワーク加盟に向けてのパンフレット・マップ・看板作り等、様々な活動を精力的に展開してまいりました。
 今が正念場です。総会に出席された会員の皆様とともに、これからの運動の進め方を話し合いたいと存じます。
 お忙しいとは存じますが、万障お繰り合わせの上、お集まり下さい。

【日時】 4月14日(土) 午後1時半~
 
【場所】 銚子市民センター大ホール 

【主催】 銚子ジオパーク推進市民の会

【連絡先】 市民の会事務局  TEL 0479-30-4638(月~金)
     
 
 「銚子ジオパーク推進市民の会」では、総会終了後、「一周年記念講演会」を開催 致します。

 天野講演会0414  【日時】 4月14日(土) 午後2時~  
    
   【場所】 銚子市民センター大ホール  
  
   【講師】 茨城大学 天野 一夫  教授 

   【演題】 「日本ジオパーク・ネットワークに加盟して」
         茨城県北ジオパークの活動紹介

   【講師プロフィール】 
       茨城大学理学部副学部長、
        茨城大学地域連携推進本部長、
         理学科地球環境科学コース教授、
       日本地質学会ジオパーク支援委員会委員長

月例見学会第3回_犬岩・千騎ケ岩・愛宕山(その2)

 前項(2)と(6)では、付加体成立よりもはるか後世における正断層発生後の、波浪浸蝕や風化に弱い泥岩部分の欠落による、海食洞千騎ケ岩空洞の成立をご説明。今日は波が荒く、海食洞を覗き込むと、打ち寄せる波に足元を掬われそうでした。海食洞には、陸側から投棄されたゴミが溜まっており、清掃が課題となりました。

  千騎ケ岩を特徴づけて いた留鳥としてのウミウは、 道路工事で立ち去った模様で、今は渡り鳥しか確認できません。ウミウに限らず、今年は、全国的に留鳥が激減しているというメジャーな情報があり、「放射能のせいでは?」とも囁かれています。

 
  前項(4)と(5)では、ここからスタートし屏風ヶ浦の名洗漁港を越えて大谷津辺りまで続く、火砕流火山灰に由来する名洗層をご説明。北風を遮る崖下には、ヒゲスゲ(左下写真)が開花中、イソギクも新葉を展開しています。この何れも、黒潮で運ばれた暖流性植物で、銚子が北限です。

HigesugeEd0324
 前項(9)では、海洋底の移動により、ジュラ紀(1.5億年前)に付加体が形成された際に、メランジュ状に破砕された海洋底由来の高神礫岩が、陸源性の硬砂岩泥岩内の随所に認められます。しかも、多くの高神礫岩中に、様々な形状のフズリナ(紡錘虫:ペルム期(古生代)の示準化石で約2.5億年前に絶滅)が認められます。
 また、高神礫岩中に含まれる花崗岩礫は、暗灰色の「角閃石黒雲母花崗閃緑岩」や白っぽいトーナル岩などから成り、磁鉄鉱を含み、K-Ar法で分析した結果、角閃石で2.7億年前、黒雲母で2.55億年前と判明しています。
 古生代の南半球に誕生した、日本列島を構成する部品としての地塊が、北半球の現在に近い位置まで、中生代に移動した様子に思いを馳せました。

 高神愛宕山の「地球が丸く見える展望館」の入り口左右には丈の高い「石灯籠」があり、建物左手には、「一等三角点」と、その奥に、石造の「愛宕神社」があります。明治25(1892)年設立の一等三角点「高神村」には 北緯 35°42’11”0300、東経140°51′24″4078、標高73.62mと表示されており、ここが銚子の中心。江戸期までは標高が80m以上あったという説があり、お客様と話に花が咲きました。

 今日は、雨雲が低く垂れ込め、展望館の屋上もお勧めではありませんでしたが、「日比友愛の碑」から見える水平線の向こう側には、フィリピンのマヨン火山(通称:ルソン富士)が、銚子との間に障害物もなく聳えているとのことです。今も噴煙を上げる活火山で、火砕流と溶岩流の繰り返しによって形成され、ほぼ完璧な円錐形をしていることから、“美しい”を意味する“マヨン”の名前が付けられ、かつて、日系人移民の間では、「富士山よりも美しい」と称えられた山容を持つそうです。
 戦火に散った日比両国の兵士や市民のことを、何時までも忘れないために、高神愛宕山の地が選ばれたのだそうです。

 お客様とガイドは、この碑の手前にあるアーチが、「3.11」や最近の震度5強の地震にもヒビ割れ一つないことに感心し、ジュラ紀の岩盤の硬さを称賛して、雨脚も強まる中、今日の観察会を終えました。

月例見学会第3回_犬岩・千騎ケ岩・愛宕山(その1)

InuwakaGuide0324 3月24日(土)10:00~14:00 に、「銚子ジオパーク推進市民の会+千葉科学大学」の主催で、『月例見学会_犬岩・千騎ケ岩・愛宕山』が、犬岩で開催され、40数名のお客様が参加されました。
 今回は、「~市民の会+千葉科学大学」発行のパンフレットにある「エリアB」のジュラ紀の岩体がメインテーマです。 
 朝7:00には、今にも泣き出しそうな空ながら、降雨量はゼロ⇒実施を決めました。今回は、犬岩千騎ケ岩愛宕山の3ヶ所をご案内します。
 スタッフは8:30に犬若青年館奥の広場に集合、(a)犬若青年館前と(b)犬岩前、および愛宕山の(c)展望館入り口に、マスコット・キャラの「超Cちゃん」をあしらった幟旗を立て、犬岩前に受付テーブルを出して、お客様を迎えました。また、テーブルの1台に、スタッフの1人が集めた「愛宕山の岩石+化石標本」を陳列しました。この頃から、絹糸のような氷雨が、また降り始めました。
 三々五々お見えになるお客様の小グループに対応して、随時、1~3名の「市民の会」スタッフがガイドを行います。その内容の概略は以下の通りです。左上写真は、ベテランガイドの犬若海岸での解説。Sengaiwa_120324
 以下で、(*)印は比喩です。 

 (1) 硬砂岩と泥岩、非マグマ起源の流離構造
 (2) 正断層(大構造)と海食洞、
   浸蝕と犬岩ファミリー(*)、
 (3) 正断層(小構造)と犬岩、犬岩の保護
 (4) 火砕流堆積物とアバット(不整合の一種)、
 (5) 名洗層の級化層理と斜交層理、
 (6) 千騎ケ岩(写真右)と空洞、
 (7) 義経伝説(犬岩・犬若岬・千騎ケ岩)、
 (8) 犬若岬と千騎ケ岩の崖地植物、ウミウ、
 (9) 付加体とメランジュと高神礫岩_「日比友愛の碑」周辺 

 今回は、中生代のジュラ紀(約1.5億年前)の愛宕山層を中心に、新生代の新第三紀・鮮新世(約500万年前~)の名洗層、および、後の時代に受けた変容にも触れます。
上記(1)では、犬若岬の弟犬岩(*)で、実際に、硬砂岩泥岩の硬さの違いを、お客様に確認して頂こうとしましたが、足元には投棄された板ガラスが散乱しており、ゴミの不法投棄に遮られる形となりました。弟犬岩(*)の崖上では、ハマボッスタイトゴメの肉厚の葉が、寒さで幾らか紅葉しながらも元気に生育中でした。
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
最新コメント
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
livedoor 天気
  • ライブドアブログ