フリッパー号で屏風ヶ浦クルーズ(その2)


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 船は、グングンと、屏風ヶ浦に近づいて行きます。午後の日を受けて、青みを帯びた灰色に輝く飯岡層が、目前に屹立して、左右に広がります。
 風化の激しい香取層は、湧水によって谷を刻み、飯岡層の上面まで削って、さらに谷を深くしています。

 洪積世に海中にあって平坦に堆積していた筈の下総台地も、海退によって地上に現れてから10数万年、今では、随分と凹凸が激しくなっていることを、実感しました。台地の表層・関東ローム層の上には、キャベツ畑の中に、風力発電機のプロペラがゆっくりと回っています。

 船が、荒波によって崩壊した通漣洞の沖合を通る頃、安藤先生が、延命姫伝説の解説をされています。通蓮洞で太平洋に注ぐ磯見川には、今でも、トウキョウサンショウウオゲンジボタルが生息するなど、生物多様性に富んだ水辺があると聞いています。アクセスの不便さが幸いしているかも知れません。

 刑部岬に近い台地上に、廃棄物の最終処分場が建設されたのは、飯岡層の不透水性を利用するためだと、安藤先生の解説が続きます。

 海に落ち込む刑部岬を洗う波しぶきを見ながら、船はゆっくりと回転します。帰路は、往路の2倍は出しているかと思われるスピードで、外川港に向かいます。

 日頃は、崖下の通路も半ば海中に没しているために、近づくことのできない飯岡層の全景を把握することのできた、フリッパー号のクルーズでした。船長さん、安藤先生、有難うございました。

フリッパー号で屏風ヶ浦クルーズ(その1)

P1150890-001 今日、11月3日(文化の日)は、千葉科学大学で行われていた「銚子ジオパーク市民講座マスター・コース」の卒業式。その前に、銚子海洋研究所のフリッパー号に乗っての「屏風ヶ浦クルーズ」が、卒業前のイベント。 

 
朝から泣き出しそうな空だったのが、午後にはなんとか持ち直したので、2回に分けて、無事に乗船。乗客は、市民講座の受講生+学生さん。波が荒いと聞いていたので、お店で乗り物酔い止めのドリンクを飲んでおきました。市民は1回だけですが、安藤先生は、解説のために2回とも乗船で、お疲れだったことでしょう。

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 フリッパー号は、7月~10月の「沿岸クジラ・ウォッチング」の季節が終わり、11月~12月は、「沖合クジラ・ウォッチング」の季節に入りました。
 今日の波高は1mだそうですが、船の揺れること。船内を歩くのに、ものに掴まらずにはいられません。
 乗船して程なく、数人のメンバーと舳先(ヘサキ)、そして艫(トモ)へ移動。船は、義経の郎党千人が潜んでいたという伝説のある、ジュラ紀の付加体千騎ヶ岩の後ろ姿(右の写真)と、主君を慕って七日七晩泣き続けた若丸伝説のある、耳が可愛い、こちらもジュラ紀の付加体犬岩の後ろ姿(左上の写真)を見ながら、屏風ヶ浦へ向かいます。

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