7月5日(木)午後7時~8時半に、 基礎講座の第10回が開催され、60名を超す参加者がありました。 今回も、千葉科学大の学生さん達が、 教室前に幟旗を立て、テーブルを出して、受付などの事務処理を行いました。

  今回は、先ず、千葉科学大の赤木学長の挨拶があり、その後、学長からの修了証書授与があり、36名の受講生が証書を受領しました。
 
 その後、前期の講座を終了するにあたり、安藤先生から、お知らせがありました。
 お知らせのうち、「市民の会」に関わる幾つかは、「銚子ジオパーク推進市民の会」 のHPから、「ジオ広報」ボタンを押すと、記事にジャンプするので、ブログとして、今回のお知らせを読んで、確認することができます。

 後半に講義があり、今回のテーマは『プルーム・テクトニクス』で、安藤先生の講義です。 

  「海溝(収束型境界)でのプレートの沈み込み⇒マントルの下降⇒スラブの滞留⇒メガリスの崩落(コールド・プルームの下降)⇒ホット・プルームの上昇⇒海嶺(発散型境界)でのプレートの生成⇒プレートの移動」~のサイクルを、分かりやすく説明した図を用いての講義でした。

MantleTairyu  大型放射光施設SPring-8 では、下部マントルの最深部に至る、超高圧で高温な条件での地震波速度の測定システム立ち上げ、下部マントルの候補物質の地震波速度を、圧力124万気圧、温度2700度までの条件で決定することに、世界で初めて成功しました。この研究成果は、英国の科学誌「Nature」に受理され、平成24年5月3日発行のオンライン版に発表されました。
 
 これにより、現在の地球のマントルは、上部と下部で「2層対流」が卓越しており、下部は、始源的な隕石の組成=太陽系の平均組成に近く、珪素 Si に富むことが分かりました。因みに、上部マントルの構成物質=橄欖岩はマグネシウム Mg に富みます。即ち、地球は、40数億年の歴史を通じて、上部と下部のマントルが、不均質な構造を維持しているようです。右上図はspring8のHPより引用(クリックで拡大します)。   

 授業の最後に、プルーム・テクトニクス に関する参考書として、以下2冊の岩波新書の紹介がありました。

 ① 丸山茂徳&磯崎行雄 著 『生命と地球の歴史』 
    丸山氏は、プルームテクトニクスを提唱した地質学者で、東工大大学院理工学研究科地球惑星科学専攻教授。
 ② 平朝彦 著 『日本列島の誕生
   平氏は、四万十帯の赤道付近からの移動を証明した地質学者で、海洋研究開発機構地球深部探査センターの初代センター長を経て理事長。

 安藤先生、良い本を紹介して頂き、有難うございます。 

 4月から基礎講座に参加され、本日、無事、修了証書を授与された皆様、あめでとうございます。

  「市民の会」は、この後も、盛り沢山なイベントを計画しています。
 その最初が、7月21日(土)の「海岸清掃&野外見学会_屏風ヶ浦」 です。
 皆様の参加をお待ちしております。