恒例となった『千葉科学大学が応援する夏休み子どもジオツアー』の、2013年度版の第1回が、7月24日(水)~7月25日(木)に、銚子市内で開催されました。
今回は、千葉科学大学(共催)の危機管理学部で生物学を担当されている糟谷先生と大学院生2名の応援のもと、子供6名と保護者5名、合わせて11名の参加がありました。子供の年齢構成は、小学3年3名、小学1年2名、4歳1名です。

B_Orientation糟谷1Edスタッフは、銚子ジオパーク推進室(主催)3名、銚子ジオパーク推進市民の会(共催)4名、銚子市観光協会(後援)1名です。

ツアー参加者のうち、東京・神奈川からお越しの方々は9:30のしおさい号で銚子着、他の方々は自家用車でした。

皆が千葉科学大学の本部キャンパスに集合して、10:00から、スライドと配布資料で、オリエンテーションが行われました。

銚子ジオパーク推進室は、「銚子ジオパーク」の概説、ハザード・マップに基づく緊急時の避難路、熱中症・虫除けなどの注意をしました。
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糟谷先生は、生物多様性をベースに、渡海神社の極相林を始めとする、自然観察のポイントを解説されました(写真左上)。

銚子ジオパーク推進市民の会は、市民の会の役割、ガイドを担当する犬吠埼・愛宕山の見どころや、雨天時の室内工作の紹介をしました(写真右)。

雲が速く流れ、時折、小雨がパラつく中、バスで長崎海岸へ向かいます。
バスを降りると薄日が差し、11:00には十分に潮が干き、磯では、生き物観察のコンディションが整いました (写真左下)。

始めの裡は水に入ることを戸惑っていた子供たちも、イザ入ってみると、その心地よさに歓声が上がります。

S_長崎海岸_伊藤3Ed磯場に詳しい大学院生が案内してくれ、生き物の多い潮溜まりへと移動しました。

鮮やかな青や緑色をしたイトマキヒトデは、子供の掌より大きく、子供には中々、手が出せません。
このヒトデを裏返して、口や管足を、子供たちに見せました。
そのうち、小型のヒトデを見つけて手渡すと、子供も、恐る恐る触ってみて、刺されないと分り、摘まみ上げていました。

大きめの石をひっくり返すと、裏から、足の長いクモヒトデが出てきて、ビックリしました(写真右下)。

S_長崎海岸_岩本4Edそのうち、鮮やかな緑色をした小魚の群れが、潮溜まりを泳いでいることに、気づきました。
糟谷先生が、「これはイワシの仔」と言って、水から掬い上げて、渡して呉れました。
小魚は、アッという間に銀色に変色し、暫くは掌で飛び跳ねていましたが、水に戻すと体を横にして、2~3分すると動けなくなりました。
人間の体温が、潮溜まりの水温より高いことが、災いしたものか、触った限りの5~6匹は皆、銀色の腹を見せて、もう動きません。
小魚の儚い命に合掌。

陸に上がれば、磯の前に市の駐車場と水場があります。
水場で砂を落としてから、今日の薄日に感謝しつつ、水筒などで水分補給し、バスで君ヶ浜へ移動します。

B_君ヶ浜_糟谷7Ed211:50、君ヶ浜の砂浜に着くと、ハマヒルガオのピンクの花は終わりに近づき、実をつけ始めています。
替わりに、ネコノシタが、マット状の群落をそこかしこに作り、黄色の舌状花が目立つ、菊らしい小花を咲かせています。
糟谷先生は、ネコノシタの匍匐する茎を長く引っ張って見せ、子供たちに解説されました。

砂浜の、もっと波打ち際に近いところには、カールする葉に特徴のあるコウボウムギが、匍匐茎を伸ばしています。花は春に終わって、実を付けていた穂も見当たりません。
糟谷先生は、コウボウムギの長い根を1本引き抜いて見せ、子供たちに解説されました(写真左上)。

B_君ヶ浜林縁_糟谷10Ed212:10、県道を隔てた松林に、歩いて移動します。
林の中は、長い間、下草刈りや枝打ちをしなかったために、夏草が生い茂っているばかりか、トベラなどの常緑樹や、ヌルデなどの落葉樹が、マツを圧倒する勢いで成長しています。

糟谷先生は、地面に落ちた松葉の上から、スジオチバタケを抜いて、解説されました(写真右)。白地に薄い紫の筋がある、可愛らしいキノコです。

林床には、リュウノヒゲがピンクの花をつけ、ヤブコウジも白い花を咲かせています。どちらも、印象的な秋の実が楽しみです。ラピスラズリのような青い実と、サンゴより赤い実です。

12:30、迎えのバスに乗って、青少年文化会館に移動します。お弁当が待っています。

B_星座早見盤_川原15Ed昼食後の13:30から、青少年文化会館で、夜空で星座観察ができるように、星座早見盤を作りました。
難しい切り込みは、お母さんやスタッフが手伝って、完成させました。
内部で星座盤が具合よく回転するために、ボンドを付ける時の位置に、コツがあります(写真左)。

予報では、24日夜は曇り時々雨ですが、ツアー終了後、自宅に持ち帰って、晴れた星空で使って下さい。
明石標準時(東経135度)よりも5度ズレている銚子(東経140度)では、外側ケースの目盛を5日間進めます。東京や神奈川から来たお友達は、自宅の経度に合わせて、やはり、外側ケースの目盛を5~4.5日間進めましょう。
          【撮影:佐野明子_銚子市観光プロデューサー】                【 (2)に続く 】