■ 犬岩周辺の海岸清掃 & 現地見学会

毎月第三日曜日(9時~10時)に、銚子ジオパーク推進市民の会とナルク銚子の共催で実施している、恒例

当日は快晴とはいえ、気温は氷点下。それに拍車をかけるように北風が吹き荒れるという悪条件の下、32名の方が参加してくださいました。
漂流物の他に、タバコの吸い殻など明らかに・・・と思われるゴミも多く、集められた大量のゴミの山に、いつものことながら複雑な思いでした。皆様、本当にお疲れ様でした。
<図2.犬岩沖正面に浮かぶ富士山と強風下の見学者>
清掃の後は、これも恒例になっている現地見学会。
今回は趣向を変えて、以下のような構成を、市民の会事務局とガイド担当3班で企画しました:
① 犬岩の成り立ち
(江戸の風景画に描かれた犬岩・付加体・海食洞・波の花)
② 犬若岬の堆積物
(不整合・級化層理・斜交層理・皿状構造)
③ 犬若岬の植物(植物の冬越し)
④ 犬若岬周辺の水産物(伊勢海老ほか)
⑤ 伊能忠敬と犬若岬(富士山の方位測定)
上記①~②の地層に関する部分は、1月7日・8日に実施された巡検で桂雄三先生にご指導頂いた内容を反映した、今回の企画の目玉でもあります。
<図3.①の犬岩に続く兄岩・父岩・祖父岩(それぞれ、通称) をヘッドランド側から見学>
巡検に参加されなかった皆様に巡検の成果を早めにお知らせすることを第一目的に、一般参加者が少ない冬場を狙った市民の会の内部研修を第二目的に、このような企画になりました。
この企画を踏まえ、3班5名+5班1名がガイドとサポーターを順次担当して、現地見学会が実施されました。
現場の地層確認のため、テントも張れない強風の中を移動しながらのご案内でしたが、上記④だけは、事務局の大型車の陰で椅子に座ってホッコリ暖かく話を聞くことができました。 <図4.②の皿状構造を解説するガイド>
強風には利点もあり、上記⑤では、本家の台(犬若岬の上部)に登ると、昼前になっても富士山がクッキリと見え、伊能測量の方位を実感できました。
今回の企画についてのお知らせは、事前に市民の会の「ジオ広報」ブログに記載され、75名の閲覧があり、ブログを見た東京の方も、はるばる銚子までお越しくださいました。
現地見学会の参加者合計は23名で、内21名は銚子市内の方でした。冬場で、通りがかりの一般参加者はありません <図5.③のロゼット化して冬越しするハマボッス でしたが、市民の会の方には普段より多く参加して頂きまし (浜払子)>右手の茶色の玉は去年の実 た。
今回、私は上記②~③を担当しましたが、月例見学会でこのような企画は初めてのこと、準備期間を含め、有意義で貴重な研修になりました。このような研修の機会が、また実現することを期待しております。文責 : 白土 紀子、 画像(図2~4)提供 : 江波戸 正徳
画像(図1&5)提供 & 文と画像の編集:HP&ブログの担当スタッフ i n 銚子ジオパーク推進市民の会