地質学会 関東支部 主催の『地学教育サミット』に参加しました (上)

高橋雅紀_聴衆Ed
<図1.高橋雅紀氏の講演を聞く参加者

北条早雲_伊勢盛時_銅像Ed 2015年3月15日、地質学会関東支部が主催する『地学教育サミット』
に、
銚子ジオパークから4名(推進室1名、「銚子ジオパーク推進市民の会」3名)が参加しました。推進室の山田さんは当日のパネリストとしての参加、市民の会は一般参加です。
 会場は「小田原市生涯学習センター」2Fホールで、会議は朝10時に開会し、夕方4時に終了しました。銚子からは、朝6時前に家を出て、帰宅は夜8時半過ぎでした。

小田原城Ed 
小田原駅西口を出ると、正面に
戦国時代東国の覇者=北条
雲の
    <図2.北条早雲像>             大型銅像があります。
 
駅前から北西方向に直進、「社会福祉センター前」の信号で、県道
74号に出て、北北西に進みます。
 
 城山の急な坂道を登りながら後ろを振り返ると、北条早雲が築いて明治に破却され、昭和に外形が再建された「小田原城」が朝日を浴びて聳えています。道路沿いには早咲きの河津桜が満開で、湘南の朝風
が香ります。                                               <図3.小田原城
生涯学習センターけやき裏手Ed 
小田原市役所南側の通りは見事なケヤキ並木で、市役所東隣の生涯学習センターの愛称は「けやき」だそうです。
 
  会場に着くと、既に席が殆ど埋まており、主催者側発表によると参加者は92名だったそうです。
 参加者の殆どが教育関係者というのも、日頃参加しているジオパークの会合との違いです。

◎高橋雅紀_4624Ed  <図4.生涯学習センターけやき>      午前は、産総研の高橋雅紀氏・早大の高木秀雄氏・日立市郷土博物館の田切美智雄氏の名が、30分ずつ講演し、分ずつ質疑に応答しました。

 高橋雅紀氏の演題は、『日本列島の成り立~大陸から弧列島
~』
で、数多くのスライドによるアニメーションに、いつも通り、密度の高い解説が付きました。

高木秀雄_4627Ed 日本海が形成される時、陸への   <図5.講演する高橋雅紀氏>   
付加体より成る列島の基盤を成す部分に、5億年前の大陸の地層が取り込まれた後、フィリピン海プレトの移動によって、東西日本が開き、フォッサマグナが形成される迄、の一連の流れです。
  講演の後、高橋雅紀氏は、当日午後に開催される「日本地学オリンピック とっぷ・レクチャー」のため、急いで筑波へ戻られました。

  高木秀雄氏の演は、ジオパークとそ教育活用』す。
     <図6.講演する高木秀雄氏>          ジオパーク重要なのは”人のネットワークづくり”で、ジオパー
高木NetworkEd
教育では、活動の類型別に段階があり、①講義・講演・野外学習、②商品開発・地域調査、③社会参画
ガイド活動、
といった3つのステップを踏んで、進んでゆくことを示されました。
 この段階的な方法論は、銚子
ジオパークにとっても大変示唆に富むものです。

とかち鹿追ジオパークでは、2012~2014年度に、文部省の研究開発学校の指定を受けた小学5・中学2・高校1校が、独自の教科書『新 地球学』を独自に作成・使用して、持続可能な開発や防災について学んでいるそうです。                      <図7.人のネットワークづくり>    
 
カンブリア紀層の郷土日立_P1090656Ed田切美智雄氏の演題は、『茨城県北ジオパーク日立ジオサイトでのジオパーク教育とねらい』です。 
 茨城大名誉教授で、現在は日立市郷土博物館の特別専門員をされている田切は、パンフレット『日本最古のカンブリア紀層の郷土日立』を編纂されました。
このパンフレットは日立市教育委員会の発行で、当日、会場でも販売されました。
 帰宅してから開いてみると、ペ-ジ毎に、よく考えられた構成で、大変素晴らしい出来栄えです。   <図8.日立市 <図8.日立市教育委員会のパンフレット>       田切氏は、2008~2010年に、研究チームを率いて、日立市~
常陸太田市で、5億年以上前のカンブリア紀の地層を発見された、ご当人です。そのことが、このパンフレットを読む人に、感銘を与える理由でもあります。  
地震波伝播装置_4644Ed
 日立市では、博物館が小中学校の地層観察などの理科授業を行う他、日立製作所のOBが指導する「日立理科クラブ」も
、物理・数学・化学分野の
博士号を持つ方たちが学習支援をしており、今後は地学分野も対象にする方向だそうです。

 昼休みには、
田切氏が考案された「地震波伝播実験装置」
を使って、他地域の人々に交じり、銚子からのスタッフも実験に参加しました。
 この装置は、どこでも手に入る安価な材料を使いながら、
P波(縦波:リングの
揺れの方向に伝播する粗密)とS波    <図9.地震波伝播実験装置と田切美智雄氏
(横波:ペット・ボトルの揺れの方向と直角に伝播する捩れ波の違いがよく理解できるようになっています。
  
         

        【謝辞】 地学教育サミット事務局殿 : 図1&図5&図6&図9の
写真について、使用
                                 
許可頂き、どうも、有難うございます。
            高橋雅紀先生 : 図5の写真について、使用許可頂き、どうも、
                        有難うございます。 
                           
高木秀雄先生 : 図6&図7の写真について、使用許可頂き、どうも、
                        有難うございます。 

     
図7&図8の写真提供 : 山田 雅仁氏 in 銚子ジオパーク推進室 
   文責&上記以外の写真提供&編集 :   HP&ブログ担当 in  銚子ジオパーク推進市民の会

                                       (下)に続く