カンブリア紀

2012基礎講座 第1回 地球の歴史

Uketuke0419-001 4月19日(木)午後7時~8時半に、 基礎講座の第1回が開催され、90名程の参加者がありました。

 今までは、「市民の会」の各種講座の事務処理や案内・受付は、千葉科学大の学生さん達で行なっていましたが、今年度から、「市民の会」のスタッフがこれを引き継ぐことになり、今回が練習の1回目です。
 手分けして、参加される方々の車の誘導を行い、また、教室前に幟旗を立て、テーブルを出して、受付(右写真)をしました。
 去年の学校教育支援でお会いした校長先生など、懐かしい方にも、お会い出来ました。

AkagiAisatu0419-001 講座の開講にあたり、「市民の会」の工藤会長、千葉科学大の赤木学長(左写真)、および講義担当の安藤准教授から挨拶があり、ジオパークのガイド養成講座の意義を確認しました。 
  基礎講座の修了試験に合格し、続くマスター講座を修了し、その間にガイドの演習を何度もこなしていくことで、2年掛けて、認定ガイドの養成を目指すということです。 

 今回のテーマは、「地球の歴史」です。
 地球46億年の歴史が、今迄、どのように解明されているか、解明するに当たって用いた手法はどのようなものか、そして、人類は、地球の歴史上で、どのような位置に立っているのか、人類の未来は?。。。と、壮大なスケールの講義が続きます。
  地球の46億年を24時間に当てはめると、人類の出現した258万年前 (新生代第四紀)は、45秒前に当たるそうです。 このささやかな存在でしかない人類が、5億年以上前の、カンブリア紀の三葉虫を調査しているのも、感慨深いことです。   
  
Jugyo0419-001 地質時代区分の講義(右写真)では、配布されたA3サイズの年代表を、学習者自身が工夫して色分けすると、理解が深まると、安藤先生からアドバイスがありました。
 相対年代による地質時代は、動物の進化を基準にして区分けされていること、植物は、それを捕食する動物よりも、先行して進化してゆくことが説明されました。
 
 銚子の地層で特筆すべき点(年代が新しい順)
① 屏風ヶ浦の名洗層に新第三紀と第四紀の境界があり、ほぼ、人類誕生の時代に相当する。
② 日本海が開き始める前の時代、夫婦ヶ鼻層にマグマが貫入し、 風変わりな成分構成比を持つ古銅輝石安山岩が露頭している。
③ 犬吠埼周辺には、 アンモナイトなどの浅海性堆積物を含む銚子層群の地層が露頭しているが、 銚子層群を含む白亜紀はまた、恐竜が跋扈した時代でもある。
④ ジュラ紀の愛宕山層群の堅固な地層が東海岸の基底にあることで、銚子半島の独特な形状が維持され、三方を水域に囲まれた海洋性気候で、漁業だけでなく、醤油醸造・キャベツ栽培・風力発電に成功している。
 
 稀有の僥倖に恵まれた銚子の地を大切にしたいと、改めて感じた、今日の授業でした。

「2012市民の会総会」と「一周年記念講演会」(その2)

Raihin_Nohira&Amano&Gakucho-001 引き続き、午後2時からは、「一周年記念講演会」が開催されました。
 講演会に先だって、野平銚子市長と千葉科学大学の赤木学長から来賓挨拶があり、次いで、千葉科学大学の安藤准教授から、本日の講師:茨城大学理学部の天野教授の紹介がありました。右写真は、左から野平市長、天野教授、赤城学長。

AmanoBig0414-001 天野教授の講演(左写真)では、茨城の県北に位置する広大なエリアを対象にしたジオパークを、どのように構想し、認定に向けて如何に推進活動を行い、また認定後はどのように活動を展開・継承しているかについて、語られました。

 カラフルなスライドを多用しての解りやすい講演で、講演会参加者も、「茨城県北ジオパーク」についての認識だけでなく、銚子でジオパーク推進活動を行うにあたり、多くの示唆を受けました。
KenpokuGeoKosoOrg0414-003
 右写真は「茨城県北ジオパーク」 推進協議会の構成:
 組織内では、茨城大学の学生が、自主的にHPを運営しつつ、中心的な活動を展開し、地域住民との連携活動を通じて培った経験が、学生の就活にも役立ったそうです。
 また、市民が自主的にジオツアーを企画し、その活動の輪が広がっていることも、ここのジオパークの特徴だそうです。

KenpokuGeoKoso0414-001 左写真は「茨城
県北ジオパーク」の構想(図上の色分けは地質時代区分に準拠、赤は古生代、水色は中生代、黄色は新第三期までの新生代): 特産のリンゴをイメージしたマスコット・キャラクターで案内します。
 
 右下写真は「茨城県北ジオパーク」のジオサイト・マップと各ジオサイトの特徴:  特筆すべきサイトには、 
 ①古生代カンブリア紀(約5億年前)の地層=日立鉱山
   (銅の産出量が明治期は日本一で日本の工業化を支えた) 、
 ②中生代ジュラ紀の付加体=八溝山地、
ChishituKankoMap0414-001 ③中生代白亜紀のアンモナイト産出=平磯海岸、
 ④新生代中新世の海底火山=袋田の滝、
 ⑤新生代中新世に由来のリアス式海岸=五浦の海食台
   の天心の六角堂、
などがあるそうです。
 五浦の海食台に は、”ガス・ハイドレートの化石”としての”炭酸塩ノジュール”を含む奇岩が多く、この風景に、岡倉天心(近代日本画改革運動の推進者)は惹かれたと言われています。
 また、ジオパークの認定には、地質遺産だけでなく、考古学的・歴史的・文化的な遺産についても、存在の訴求が必要になるそうです。
Senbako0414-003
 「3.11」では、五浦の六角堂が津波で流出しただけでなく、かつては海だった千波湖の周囲を埋め立てた地域(左写真)で大規模な液状化が発生し、湖岸の水戸市役所も傾斜したまま、未だに復旧していないそうです。
 ジオパークでは、地域住民が、居住地周辺の地形・地盤への理解を深め、予め災害対策を立てることも活動の一環にすることが重要、と語られました。
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