2組に分かれて乗船したため、先に下船したチームは、他のチームの到着を待つため、千葉科学大の講義棟で、DVDを鑑賞しました。
 内容は、2004年4月から11月にかけて放送された『NHKスペシャル・地球大進化』の第4巻『大量絶滅 巨大噴火が哺乳類を生んだ』。

 キャプションによると、「地上の楽園…。その豊かな生態系を壊したのは、大陸がある配置になったときに引き起こされる、スーパープルームと呼ばれる大爆発でした。溶岩の量は、富士山が過去1万年で噴出した10万倍以上の量。そしてなんと、動植物を含む、地球上の95%以上の生命が絶滅したのです。その後、私たちの祖先に起きた進化とは…?」
 「2億5000万年前、かつてない大爆発の原因とは?そして、なぜ恐竜が繁栄できたのか、なぜ私たちの祖先が胎生へと向かうことができたのか?それは、温暖化と二酸化炭素増大による「低酸素時代」の賜物だったのです…。」

 目次によると、「▽哺乳類型爬虫類の時代:2億5400万年前、▽巨大噴火:2億5000万年前、▽地球変動の真犯人、メタンハイドレート、▽大量絶滅事件後の低酸素時代、▽恐竜の出現:ジュラ紀後期:1億5000万年前、▽なぜ恐竜は繁栄したか、▽低酸素時代を生き抜いた人類の祖先、▽脳を進化させた人類」

 「超大陸であるパンゲア大陸の形成が、スーパープルームを引き起こしたとされる。2億5000万年前にはシベリアにスーパープルーム(直径1,000km)が発達し、大火山噴火を起こし、二酸化炭素を多量に放出し、シベリア洪水玄武岩は厚い石炭層の上を覆った。地下の石炭は高温により分解してメタンガス(二酸化炭素よりも強い温室効果ガス)や二酸化炭素となって空中に放出された可能性があり、これらの温室効果ガスで温暖化した。」

MethanehydrateMitsuiZosen
 「さらに海中のメタンハイドレートが溶け始め、メタンと酸素が結びつき、酸素濃度は30%から10%に激変し、この状態が1億年も続くこととなる。 またこのスーパープルームは超大陸の分裂のきっかけにもなっている。このとき生物は95%が絶滅したようで、この期間の化石は滅多に発見されない。」右写真は「燃える氷」ともいわれるメタンハイドレート(三井造船提供)。

 三畳紀の終わる2億年前までに滅びたとされる原始的魚類化石コノドントが、1億5000万年前のジュラ紀の付加体である黒生チャートから発見されています。黒生チャートは、三畳紀の深海底にあったのですね。

 「繁栄を誇った獣弓類の大半は三畳紀に絶滅したが、キノドン類だけはジュラ紀まで生き残った。そしてこのグループから最初の哺乳類が登場する。石炭紀の盤竜類に始まる哺乳類型爬虫類の長い歴史はキノドン類で終わりを迎えたが、絶滅の前に最初の哺乳類を産み出していた。」

 NHKが制作したCGのキノドンは、我が家の庭への歓迎されざる訪問者=アナグマにそっくりでした。穴居生活というのも似ています。

  「1億5000万年前、低酸素濃度時代を生き延びた生物の中から恐竜が出現、巨大化し地上に君臨した。恐竜は進化の過程で、肋骨の内部に特殊な呼吸器官があり、吸気と呼気の器官が違い、効率よく酸素を取り込むことができた。」

 「恐竜時代は、6,500万年前に巨大隕石の衝突により終焉した。ユカタン半島に落下した隕石は、直径約1kmで、厚さ30kmの地殻を突き破り、マントルまで到達し、塵・ガスが地球規模に広がり、地球の気候は激変し、植物は対応できず、食物連鎖により大型恐竜は生命を維持できず、絶滅に至った。」

 「哺乳類は、この大規模な環境変化を乗り切って登場。恐竜時代を細々と生き延びた哺乳類は、夜行性で、穴居生活をし、環境変化の影響を受けにくかった。哺乳類は、体温を一定に保ち、子供を授乳で育てるため、気温の変化に左右されずに子孫を残すことができ、新しい環境への適応も早かった。」
 

 「恐竜にとって、前回の低酸素時代に抜きん出た長所だった肋骨が、下腹部にまで発達し、寒冷化の時代に、授乳型への転換ができなかった」という解説もしていました。何か、示唆に富む話ですね。


  マスター・コースの授業内容とフィットし、問題点の確認に役立つDVDでした。有難うございます。