昨日までとは打って変わって好天に恵まれた12月10日、『安藤先生の解説付き、東海岸・岩礁地帯の見学会』が開催されました。
 銚子ジオパーク市民の会のメンバーとご家族が参加、20余名が千葉科学大のバスに乗って、銚子半島の東海岸へ。コースは以下のとおり:

KurohaeTonbiiwa20111210  (1)夫婦ヶ鼻層、
 (2)黒生チャートの探索、
 (3)とんび岩周辺の海鹿島礫岩、
 (4)黒生漁港の古銅輝石安山岩、
 (5)長崎鼻で宝満島を望む、
 (6)長崎海岸の礫岩、
 (7)波止山を望む、
 (8)大谷津の犬吠層群、
 (9)愛宕山で高神礫岩の探索。


 圧巻は(2)の黒生チャートの再発見。全員で、高さ2m近い八丈芒の群落の中を、掻き分けつつ探索すること20分余り。地形に強いメンバーが、遂に、うっすらと青緑色に光る珪酸質の岩体を発見。メンバー達は感動して、シャッター音が続きます。
 (3)の海鹿島礫岩に含まれるチャートの中に、(2)とは異なる赤い礫を確認。

 (4)黒生漁港の突堤の先に、夫婦ヶ鼻層に噴出した古銅輝石安山岩の、「板状節理」を成す、ゴツゴツした黒い岩体が続きます。突堤伝いに、これらの岩の上に降りることができます。(4)の岩体は、同じ第三紀中新世とはいえ、(5)宝満島よりも後の時代、日本海の拡大期のものだそうです。黒生での火山活動は、余程激しいものだったように見えます。

 黒生チャートの上に建つと評判のペンションで、1時間の昼食タイム。ビーフカレーも食後のコーヒーも美味しくて、満足。

 古銅輝石安山岩からの連想で、昼食中に思い出したのが、鉄平石のこと。よく似ているのです。子供の頃、和風の家を新築する人は、玄関の内外のポーチに鉄平石を敷くことをステータスにしており、それが安山岩だとは広く知られていました。序でに、Wikipediaに当ってみると以下のとおり:

 「鉄平石は、長野県の諏訪地方・佐久地方に広く分布する輝石安山岩の板状節理がよく発達したもの。およそ2,500万年前の火山活動によって形成されていると推測されている。板状に剥がれやすい性質を持ち、2~3cm内外の厚さに剥離された鉄平石は、建築用の内装外装用石材として広く利用されている。」

 平塚市博物館の解説によると、「諏訪鉄平石は更新世の複輝石安山岩、佐久鉄平石は中新世の輝石安山岩で、佐久石は中新世後期の複輝石安山岩質溶結凝灰岩」だそうです。黒生と比較した場合、成分的に似ているのは諏訪鉄平石で、時代的に近いのは佐久鉄平石です。
 
 南極大陸が氷に覆われていなかった中生代、ジュラ紀の火山活動を代表する熔岩として有名な鉄平石ひとつ取っても、一筋縄では行かないことだけは分かりました。それに、Wikipediaの解説がチョット微妙なことも・・・